ユーリカ!

コアラが食べてる奴じゃないよ

2025年生まれの未来人・ヒモ男にインタビューしてみた!〜30年後の世界はどうなっている?

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【2018年初夏、まだ風が涼しい北海道・札幌駅南口のスタバより】

 「やあ、マイク!僕は、さんだーです。今日はわざわざありがとう」

「マイクです。今日はなんでも聞いてください。でも、僕なんかでいいのかな?」

「うん、マイクの話を聞きたいのさ。何も心配はいらないよ」

「わかりました。有意義な時間になるといいな」

「では早速、今から30年後の未来についてお聞きします」

「OK!でも先にドリンクを注文してきていいかな?」

30年後の2048年の社会はどうなっているの?

さんだー:

2018年の現代では、AI(人工知能)やBI(ベーシックインカム)の話で持ちきりになっていて、未来について気になり始めている人が増えています。

マイクが住んでいる2048年は一体どんな社会になっているの?

 

マイク:

まず僕の話からすると、僕は2025年にアメリカのカリフォルニアで生まれたんだけど、今は日本に住んでいるんだ。

妻の地元が大阪でね、カリフォルニアを出る気なんてなかったけど、妻に出会って気が変わったよ。

 

日本はちょうど10年前の2038年にBIがスタートしていて移住はしやすかった。

アメリカでもほとんどの州でBIが導入されていて、生活の頼りになっていたから。

だって、働きたくないからねw

 

さんだー:

さすが妻とBIの「ヒモ」ですね。

日本や世界各国のBIはちゃんと機能しているの?

 

マイク:

今のところ問題はないと思う。

ただ日本はBI後進国と言われていて、アメリカやヨーロッパ諸国が次々とBIの導入を決める中で、日本は最後までゴネていたんた。

財源がないとか、社会福祉が保てなくなるとか、年金が出せなくなるとか・・・言っていたね。

そうこうしているうちに、日本の各地にはスラムができてしまったよ。

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景気の悪い状態を続けすぎたんだ。

次々とAIが仕事をやってくれるようになって、昔は無かった仕事が出てきたけど、そこからあぶれる人もいた。

でも、日本はBIを導入して不法移民以外の正規国民には毎月6万円分の生活費が入るようになったんだ。

僕も日本に移住して最初の3年間はもらえなかったけど、今はしっかりもらえているよ。いやぁ、本当に助かってる。

(BI目的での移民者殺到を防ぐために、移住して3年以内の人にはBIを支給しないなどの施策が必要である。逆に移民を優遇すれば人口増加を狙える。)

 

BI導入後の働き方はこうなる!

さんだー:

マイクは定職には就いていないようだけど、君と奥さんはBIのお金だけで暮らしているの?

生活苦しくない?

 

マイク:

僕の妻は「コミュニケーション・ワーカー」という近所のおばあちゃんたちの話し相手になる仕事をしてるんだ。

家事を手伝ったり、一緒に買い物に出かけたりもするみたい。

僕はBIだけで生きていけるし、妻も働いているから、基本働かないよ。

 

でもね、たまに近所のコンビニで働くんだ。

空いている日程を指定して、抽選で当たったら仕事に行くのさ。

時給320円だよ。

 

基本的に床掃除は1時間に1回お掃除ロボットがやるし、品出しのロボットはほとんど問題を起こすことはないよ。

けど、僕も細かいところの掃除や品出しをする。

そして、お客さんに質問されたら答えるんだ。

人間の店番が1人いたらお客さんも助かるだろうからね。

 

さんだー:

320円っすか・・・。

 

マイク:

BIの導入で最低賃金の決まりが無くなったんだ。

普通は人間よりAIロボットのほうがコストが安いから、企業は安いほうを選ぶ。

人間を雇ったほうがコストが安くなる場合もあって、BI導入と共にAIを使わず人間を雇い始める企業が増えたのも記憶に新しいね。

結局はAIのコストはどんどん下がっていくから、長期的に見たらAIに仕事を任せたほうがいいのだと思う。

本当に人が働かなくて良くなるかもしれないよ!

 

日本は重度の超々高齢社会で政府は歯止めをかけることができなかった。

そのおかげかもしれないけど、人の温かみや安心感を求める層がたくさんいて、意外とまだ人が働いていたりするんだよね。

あえて人に高い給料を払って、ホスピタリティを高めている企業なんかもあるんだ。

 

この間、妻と京都の旅館に行ったら、ほとんど人が働いているから驚いたよ!

懐かしくて居心地がいいんだ。

外国人旅行者にも受けていて、着物を着た女将さんとみんな写真を撮るのが恒例らしい。

ロボット女将もたまに面白いことを言うから、僕は好きだけどね。

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でも、病院はきちんとAIが導入されているところに行く人がだいぶ増えたね。

だって、人間の医者より的確だから、僕は安心できるよ。

ちなみに、僕の家のお隣のヤマグチさんはAIビジネスを代理販売するアフィリエイター(営業マン)なんだ。面白いよね。

 

未来のお金

さんだー:

それだけ技術が進むとお金の価値観についてはどうなっているんですか?

2017年の日本は「仮想通貨元年」なんて言われたりしていました。

 

マイク:

お金については特に何も考えてないんだ。

妻のほうがしっかりしているかな。

BIで毎月定期収入があるから好きなことをしていてもOKなんだよ。

 

買い物は全部デジタルウォッチをかざしてやっているんだけど、指輪型のガジェットも使うね。

妻はカード派でカード1枚をいつも持ち歩いてる。

カリフォルニアの友人・トムは、手の甲にチップを埋め込んでいて手ぶらでよくカフェに出かけるそうだよ。

あと、虹彩情報も登録しているらしくて、手のひらをかざすことなく決済できるって。

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さんだー:

やっぱりキャッシュレスになっているんですね。

ビットコインは持っていますか!?

 

マイク:

持っている通貨は、ドルとバーツとイーサリアムと・・・あとなんだったかな?

色々持ってるから忘れちゃったw

たまにトレードして増やしたりしているよ。

損することもあるし、トレード依存症になるといけないから、妻にはほどほどにと言われていて、あまりやらないようにしてる。

 

さんだー:

日本円は?

 

マイク:

日本円は若い世代は持ってる人いるのかな?

一応あるにはあるけど、「老進国」の通貨なんて使っている人は年配の日本人だけじゃないかな。

 

BIは支給通貨が選べるんだ。

Alexaに「BIを日本円に切り替えて」って言えば、来月から日本円で支給されるはずだよ。

といっても、札やコインなどの現金は廃止されているから全部デジタルのお金だけどね。

 

2048年ヒモ男の私生活は?

さんだー:

プライベートはどんな感じなの?

 

マイク:

昨日の話だけど、昼間は家でダラダラして、夜はちょうどコンビニのバイトだったんだ。

その帰りに妻と合流して、倉庫マーケットに行ってきたよ。

もちろん移動は自動運転タクシーさ!

 

アマゾンやウォルマート、中国企業が各地に巨大な生鮮食品の倉庫を作っていて、倉庫の中には野菜工場やキッチン、イートインコーナーもあるんだ。

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いつもは家まで配達してもらうんだけれどね。

家の鍵を登録しているから、配達ロボットが荷物を勝手に家の中に入れてくれるのさ。

鍵はブロックチェーンで管理されているんだって。

ほぼ毎日デリバリーしてもらう身からすると助かるよね。

 

妻はお酒が好きだから、週に1回は必ず一緒に飲むんだ。

家で飲むことも多くて、キンキンに冷えたビールと揚げたて熱々の鶏の唐揚げを、ドローンがベランダまで空輸してくれるんだよ。

ちょっとおつまみが欲しいってときは、自動販売カーを呼ぶこともあるね。

実は、こいつのせいでコンビニがどんどん潰れているんだ。

僕が働いているコンビニも半年後には閉めなきゃならないんだってさ。

 

さんだー:

話を聞いていると、あまり体を動かすことがなくなっている気がしますが、ちゃんと運動はできていますか?

 

マイク:

できてないw

その証拠に、お腹がポッコリ出てきたよ。

生活習慣病が怖いね…。

医療技術はすごく発達したけど、予防医療が全然ダメさ。

医者じゃないカウンセラーが予防健康学を広めているって感じ。

 

そういえば、精神的な疾患が社会問題になっているよ。

僕は好きな音楽に没頭しているから大丈夫だけどね。

妻も普段からご老人とコミュニケーションを取っているから楽しいって言っているよ。

AIが僕らの仕事の大半をやってくれるようになって、BIも導入されたから寝てるだけで生きられるようになったのはいいけど、みんな「生きる目的」を失ってしまったんだ。

僕の友人の7〜8割は精神安定剤を常用しているよ。

本当は精神科に行って処方してもらうのがいいんだろうけど、薬局で普通に買えるからね。

 

僕も趣味で音楽をやっていなかったらマズかったと思う。

僕はほぼ毎日バンド仲間とVR(バーチャル・リアリティ)でセッションをするんだ。

週末にはVRライブをやるんだけど、世界中からアクセスがあるよ。

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それ以外の日は、たまに暇すぎて不安になることがあるけど、そういうときは作曲をするよ。気が紛れるんだ。

完成した曲はライブでやったり、オリジナル曲を発表できるSNSを通じて販売したりするね。

これって仕事って言えるのかい?

なら、僕の一番の仕事だよ。

 

他にも色んなサービスがあって、素人でもチャリンと稼げるプラットフォームがたくさんある。

でも、色々ありすぎて僕はほとんどやってない。

僕には音楽があるからね。

 

さんだー:

生き甲斐を持てるかどうかがポイントってことですね。

他にやっていることはありますか?

 

マイク:

他には・・・

たまに妻に誘われてボランティア活動に行くよ。

ゴミ拾いや近所の子供達と遊んだりね。

道端のゴミは市のロボットが掃除してくれてるんだけど、たまにポンコツがいてね。

掃除が行き届かないことが結構あるんだ。

 

おわりに:マイクの告白

さんだー:

2045年に来るとされているシンギュラリティは来ましたか?

(シンギュラリティとは、AIの知能が全世界の人類の知能を超えるのことです。)

 

マイク:

・・・それがシンギュラリティは無かったんだ。

薄々わかってはいたけどね。

あと数年後には来るかもしれないけれど、その日が先伸ばしになるという話を聞く度に、AIには限界があるのかなって感じるんだ。

知能だけを育ててもスペックが上がるだけで、これ以上効率を上げても意味がないというか…。

最近は、長寿医療、まったく新しい栄養食品の開発、宇宙産業、電脳化(サイボーグ化)、バイオロイド関連の話が盛んだね。

 

さんだー:

バイオロイド?

 

マイク:

AIの限界を超えるには「人造人間」を作るしかないって。

倫理の問題が絡んでくるから、色んな団体が研究者を非難しているよ。

 

さんだー:

2048年以後の日本はどうなると思いますか?

 

マイク:

妻は日本は中途半端な国だってしきりに言ってる。

歴史を捨てて、下手に新しいものを取り入れてしてしまった悪例だと言ってるよ。

地方の過疎地域は悲惨だし、圧倒的に中国人居住者が増えたからね。

 

でも、僕はそうは思わないんだ。

だって京都に行けばアメリカ人の僕でさえ、なぜか懐かしさを感じられるんだからね。独特の古さがあるよね。

京都の特別感は他にはないよ。

数年後は京都に移住しようかと妻と計画を立てているんだ。妻の地元からも近いしね。

 

いつかカリフォルニアの家族を呼びたいと考えてるんだ。

母と弟は衝撃を受けると思うよ。

 

さんだー:

それでは、最後に奥さんに何か言いたいことはありますか?

 

マイク:

僕は、ほとんど学校に行かずに家業のプルーン農園を手伝っていたんだ。

うちは結構オールドファッションなスタイルで、今も工場化せずに土を大事にしているよ。オヤジがうるさくてね。

景観が良いから観光地にもなってる。

 

妻はうちの農園に観光に来ていたんだ。

それで一目惚れしたんだよ。

本当に綺麗だった。

燦々と照りつける太陽を浴びて、白い肌がさらに白く光って女神様かと思ったんだ。

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実は、妻が生まれたのが2018年なのさ。

妻は年上だから、いつも僕を引っ張ってくれる。

そして、養ってくれている…。

本当にありがたいよ。

 

じゃあ、もう帰る時間だ。

 

さんだー:

音楽活動でお忙しい中、2018年の北海道まで来ていただき、ありがとうございました!

さんだーでしたっ

 

マイク氏
2025年生まれ。カリフォルニアのプルーン農園で育ち、地元の学校には行かずeラーニングで色々学ぶ。17歳のとき今の妻と出会い、遠距離恋愛もほどなくして結婚。2048年現在、日本に移住し、自分よりも倍は稼いでいる妻とBIのヒモとなる。たまに働きに出るが基本ニート生活であり、運動をしないためとうとう腹にぜい肉がつき始めた。趣味でVRミュージシャンとして活動。(という設定。)

 

※この記事はフィクションです。時代の流れが早い時代なので、もっと凄いことになっているかもしれませんね!