ユーリカ!

コアラが食べてる奴じゃないよ

『コーヒーが冷めないうちに』僕らは決断を迫られている

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川口俊和さん著の小説『コーヒーが冷めないうちに』を読み終えました。

フニクリフニクラという喫茶店のある座席に座ると過去に戻れるという話です。

シュタゲほど激しくありませんが、タイムリープして色々やるというね。

シュタゲは過去に戻りまくって現実を変えていくというお話ですが、『コーヒーが冷めないうちに』はタイムリープしていくら努力しても「絶対に現実は変わらない」という嫌らしいルールがあります。

(まゆりいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!うわぁぁぁ)

すでに起こってしまった事実はどうにも変えられないという設定なので、過去に戻っても無駄というか、遊園地のアトラクション的な要素が強いです。

ただ過去のある瞬間を「体験できるだけ」という座席。

しかし、登場人物たちは過去に戻るという体験を通して何かしらの「気づき」を得ることで、自らの意思によって現実(いま目の前の行動)を変えていきます。

心ひとつで、人間はどんなつらい現実も乗り越えていけるのだから、現実は変わらなくとも、人の心が変わるのなら、この椅子にもきっと大事な意味がある……
[p348『コーヒーが冷めないうちに』より]

「現実を変える」とはどんなことなのか深堀っていきましょう。

現実とは何か?

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まずありきたりな言葉である「現実」って本当は何か考えましょう。

「現実」という概念って実は結構難しくて、西洋哲学で語られてたりします。

僕もあまり詳しくないので深くは突っ込みません!!!

が、色々な意味にとれる言葉なので、いくつか意味を考えてみます。

  • 自分が今まさに感じ、見ている世界:自己的現実
  • 夢と現実、嘘と現実、インターネット世界と現実世界のように対比される:対比的現実
  • おばちゃんとかがよく「現実そうはいかないよ〜」とか言ってるときの:社会通念的現実

など、「現実」の意味を3つ挙げてみました。

実際はこんな分け方しませんが、便宜上の分類分けということで!

 

今回トピックしたいのは「自分が今まさに感じ、見ている世界:自己的現実」ってやつです。

 

僕らがそれぞれ眼球で見ている景色。

そして、僕ら個人個人が置かれている現在の状況のことです。

今まさにどこに居て、何を見ていて、どこに住んでいて、どんな仕事をしていて、どんなことを考えていて、どんな性格で、どんな人が周りにいて、どんな趣味を持っていて、家にはどんな物があるのか、ということですね。 

 

現実を変える意味

さて、ここで下の絵を見てください。

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錯視ってやつです。

「上の横棒も下の横棒も実は同じ長さなんです」という見たことのない人は多分いないであろう絵です。

同じ長さとわかっていても下のほうが長く見えませんか?

いやー不思議。

これと同じで、僕らは現実を正しく捉えられていない可能性があるのです。

 

同じ映画やアニメを見ても他人と感想が別れたりしますが、みんな別々の経験や育った環境を持っており、みんな固有の考えを持っています。

それぞれ「個性」があるので、みんな現実を「自分なりの解釈」で見ているのです。

つまり、真実はいつもひとつ!「ではない」ということ。。

仕事でも、仲間の意見を聞いてそんな見方があったのか!と驚くことってかなり多いです。

 

全部わかった気になっていたけど、人は基本的に上の絵のような「錯視状態」に陥っているので、全部わかった気になっているのは気のせいなのです。

なので、自分が見ている世界が真実でも正解でもないし、あくまでも自分だけしか見えていない「自己視点的」な現実なのです。

ディスカッションする際、一番最初に言葉の意味・定義を確認して擦り合わせないと、後々議論が狂うのはこのためなのですね。

 

自分が見ている現実は、他人が見ている現実とは異なっていて、もしかしたら間違っているかもしれない…。

自分が見えていない部分にこそ、もっと良い現実があるかもしれない…。

その可能性に賭けて、みんな現実を変える決断を今すぐにするべきなのではないかと僕は思っているわけです。

 

現実を錯視にしているのは自分だ…

本当は、ナチュラルでピュアな現実というものがそこにあります。

でも、それを歪めて見てしまうのが我々人間という生き物。。

(人類がピュアな現実を見られないのであれば、そもそもピュアな現実が本当にそこにあるのだろうか?あったとしても無いものとして考えたほうがいいのでは?という発想はこの際置いておきます…)

 

まあ、人は日常生活でよく誤解したり錯覚したりするよねっていうことです。

 

錯覚の原因は紛れもなく自分自身にあります。

固定観念や捉え間違いによって真実とは違うフィルターがかかってしまい、誤解や錯覚が起こる。

本当のピュアな現実をありのまま見れる能力が高い人のことを、客観的だとかロジカルシンキングができるだとか言います。

 

自分自身が錯覚の原因そのものであり、言ってみれば下の絵の横棒以外の部分が自分自身だと考えればいいです。 

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  • 横棒:世界、本当の現実
  • 横棒以外の矢印みたいな部分:自分自身、自己的現実

自分自身がいなければ、ふたつの横棒の長さは全く一緒になります!

錯覚も消えて、スッキリして気持ちいいですね。

 

実際には自分自身を消すことはできないので「個性」や「独自の捉え方=錯覚」を残したまま生きていくしかありません。

 

しかし、

自分が見ている世界は現実のほんの一部分であり、独自の解釈をしてしまっていることも多い。

自分の見えていない現実はまだまだあるんだ、と覚えておくことが大切です。

 

死角になっている部分にこそ、前進するためのヒントが隠れていたりします。

 

死角に飛び込め!!

僕らはいま目の前にある現実を「これでいいや」と思って生きてしまいがちです。

(本当の現実が見えてないクセに!!!この小童が!!!)

これでいいやと生きるとその延長で人生が作られるため、大したことのない人生になります。量産型の人生ですね。

 

未来に何かを得ようとしたり、後悔なく生きようと思ったら、現実を変えなければなりません。

現実を変えようと生きると、未来にその結果を出現させることができますし、頑張っていれば「あれだけ頑張ったんだから…」と悔いが残らない生き方になるのです。

 

なので、ざっくり言うと「常に頑張っておいたほうがいい」ということになります・・・。

 

「頑張る」と言っても、辛く苦しい思いをすればいいというのではなく、

  • 何か集中できることに没頭したり
  • 今やれることは残さずやったり
  • 言いたいことははっきり言ったり

ということですよ!

 

『コーヒーが冷めないうちに』の登場キャラクターたちは、みんな過去に行って何かしらの「答え」を持って帰ってきます。

答えを見つけられるということは、「問題」があったから。

いま解決しておかなければ「後悔する」と思ったから、過去に行き、解決の糸口を見つけてきました。

 

僕らは過去には戻れませんが、常に見えていないことはないかと探すようにしましょう。

同僚やパートナーに意見を求めたり、普段読まない本やネット記事を読んでみたり、できることは色々あります。

知見を広める活動をしていると、死角が埋まってくるので、1つのやり方に固執せず物事を柔軟に考えられるようになってきます。

 

未来は死角のカタマリ

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未来は何が起こるのか全く見えません。

それはそのはず、未来なんてものは「まだ作られていないから」です。(多分!)

だから、未来という漢字は「未だ来ず」と書きます。

 

自分で作っていくものですよね。

いやいや、そんな暗闇進むの怖いんですけど・・・って話ですが、時間は常に流れているため何もしないで勝手に訪れる未来のほうが怖いと思います。
それなら自分の足で未来に向かって踏み出したほうがいいのではないかと!

 

「これでいいや」と生きるのではなく、「死角」を探して、見つけて、生きるヒントに変換してしまう生き方です。

今まで自分だけの現実(錯覚の中)だけに生きていたけど、他にも自分が気づけていない現実があるのではないか?と模索するってわけですね。

 

別にどんな生き方をしてもいいわけですから、今の状況も頭の中も総入れ替えしたって問題ないんですよ。

「これでいいや」と思っていたけど、実は他のスタイルは無限にある。

今のスタイル・やり方・生き方が、自分に最高にマッチしているなんてあり得ないんです。

しっくり来ていれば問題ないですけど、「なんかしっくり来てないんだよなぁ」という場合は「最適なスタイル」ではない可能性が高いと思います。

 

だって、他に選択肢は無限にあるわけなので。

見えていなかったり、見ようとしていなかったりの「死角」がまだまだあるのです。

 

自分が幸福になれる道を選ぶ。

そうやって「現実リープ」をしていくことで「最高の自分」が姿を現わすはず。

 

しかし、

未来の自分がどうなっているか?という死角はどうしても見通せません。

なので、未来という死角を全く無いものとして恐怖を捨て去り、まるっと飲み込んでしまえれば楽です。(これを根拠のない自信という)

 

それか、この道を進むんだという「決断」が重要になってきます。

俺は未来に向かってこうしたいんだ!と言えるかどうかですね。

 

後悔しまくるクソ人間どもっっ!!!

『コーヒーが冷めないうちに』は4回泣けると言われていますが、蓋を開けてみれば登場キャラはみんなクソ人間です。

自分個人の後悔を「過去に戻る」というチートを使って解消しようとしているからです。

 

それを言い出すとシュタゲなんてヤバいですが。。

何百回もタイムリープしてるのに上手くいかないマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真。

 後悔先に立たず。

だから、僕たちくらいは後悔しない生き方を最初からしていきましょう!

 

そのためには「決断」をすることです。

  • どう生きていくのか?
  • いま何を始めるのか?
  • 目の前の問題をどう解決するのか?

 

何も決めずにフラフラしていると「なぜあのときフラフラしていたんだ!」と後悔します。

なので、まず決めてしまってやりながら修正を加えていくという形がベストです。

 

例えば、英語を勉強するかしないか迷っているとします。

もうすぐAIの超高性能翻訳機が発売されるから英語の勉強しても無駄になるかもな、、海外旅行するくらいなら何も本格的に勉強しなくてもいいよな、、でも最近英語すげー興味あるんだよ・・・。

 

じゃあ、やれよ!!!!参考書代が無駄になるとか思ってないでやれよ!!!!

やってみて向いてなければやめればいいんです。

それか、単語の勉強だけは続けるとか。色んな勉強の仕方があります。

 

やるか、やらないか迷ってるフラフラ宙ぶらりん状態は、後悔の温床です。

数ヶ月経ってからやっぱ英語勉強しよー!ってなったとき、なんでこの前迷ったときに始めておかなかったんだ…となります。

迷うということは「気になっている」ということなのです。

「とりあえず決断」してみてください。

 

やるか、やらないか。

やるならさっさと英語勉強し始める。やらないなら英語なんてものはさっさと忘れてしまう。

 

もちろん、いくら強く決断しても後悔するかもしれません。

未来は死角だらけなので。

でも、何も決めずにフラフラ生きるよりは後悔のダメージはかなり小さくなると思います。

それでも「後悔して後悔してしょうがないんだよぉぉぉ〜〜」という場合は、将来開発されるかもしれないタイムマシンを使えばOKです。

 

まとめ:情熱冷めやらぬうちに

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今日が吉日だ・・・と思う日があったらそれを逃さないでください!

鉄は熱いうちに打てってマジです。

次の日にはスーんとやる気は下降します。。

なので、ぜひ『コーヒーが冷めないうちに』決断をするようにしましょう!!!!

ちなみに有村架純さん主演で映画化されるそうで、2018年9月21日から公開です。

作者さんが舞台作家らしく舞台映えしそうな小説だなと思いました。

スタンダードな感動小説という感じで、難しい文章は一切ありませんでしたよ。

本屋大賞2017にノミネートされているそうです。