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【減額申請の書き方】予定納税を減額または免除してもらう方法を詳しく解説!

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ある夏、ポストに届いた税務署からの請求書により「予定納税」という存在を初めて知った、さんだーです。

2018年7月(第1期)の予定納税は、きちんと支払うことができましたが、11月(第2期)は「減額申請」をすることにしました。

 

手順は、減額申請書をダウンロードして、書き込んで、送付するだけです。

しかし、こういう書類ってわざと難しくしているのかっていうくらい書くのが難しいんですよね…。

そこで予定納税の減額申請の詳しいやり方を書き記しておこうと思います。

※予定納税についてよく分からないです!という方は『 さんだーの予定納税物語…(納めなかったらどどうなるのだろうか?)』の記事をどうぞ。

予定納税の減額申請って何?

予定納税の減額申請とは、予定納税を減額または免除してもらうお願いを税務署に出すことです。

減額になるか免除になるかは今年のあなたの業績によります。

国税庁のホームページから書類をダウンロードして、管轄税務署に提出します。これについての詳細は後述します。

 

減額申請ができる人、できない人

廃業、休業、災害、業績不振といった理由があれば減額申請できます!

たんまり稼いでいる人が払いたくないからという理由で減額してもらうことはできないということですね。

 

減額申請の提出期限はいつ?

提出期限がありますのでお気をつけください!

  • 第1期:毎年7月17日まで
  • 第2期:毎年11月15日まで

予定納税してくださいねと通知書が届いたけど、去年よりも業績が悪化してしまった!という方は遠慮せず減額申請書を管轄税務署まで提出しましょう。

 

減額申請に必要なもの

  1. 減額申請書
  2. 損益計算書
  3. 封筒と切手

※損益計算書は、7月提出の場合6月までの業況を、11月提出の場合10月までの業況を清算したものを用意。

 

会計ソフトをお使いの場合は、損益計算書をプリントできるようになっています。

MFクラウド会計の場合は、

「決算・申告>決算書」をクリック。

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次に、「損益計算書>エクスポート>PDF出力」とクリックしてゆき、PDFをプリントアウトしましょう。

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減額申請書の書き方

では、減額申請書を作成していきましょう!

(1)減額申請書をダウンロードする

所得税及び復興特別所得税の予定納税額の減額申請手続(国税庁HP)』からダウンロードできます。[申請書様式・記載要領]の項目にあります。

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(2)減額申請書を記入する

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現段階の所得税を自分で計算して、難解な紙に書き込んでいきます。

ここが難しいところです。

一つずつ説明します。

 

A.住所氏名等の欄

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一番上にある欄です。

  1. あなたの管轄税務署名
  2. 提出日(用紙を記入した日でOK)
  3. 住所
  4. 氏名
  5. 印鑑(忘れずに!)
  6. 電話番号
  7. 職業(個人事業主の場合デザイン業など業種でいいと思います)
  8. 11月申請の場合7月の文字を抹消

これらを記載してください。

 

B.申告納税見積額等の計算書

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次に一番下にある確定申告書のような書式を完成させましょう!

これは何なのかというと、現段階の業績から最終的な所得税を見積もって計算して「自分は今年の所得が低いので予定納税できません」ということを示すものです。

 

ここで必要なのが「損益計算書」です!

もし帳簿が完成していないという方は、急いで完成させましょう。

一瞬「うわー」と思いますが、損益計算書ができていれば意外とすぐ終わります。

 

B-1.平成○年分の所得金額の見積額(左側上:1〜10番の欄)

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申告納税見積額等の計算書の詳しい解説をしていきます。

それでは、まず1〜10番の項目を埋めましょう。ここは「所得金額」を記載する部分です。

個人事業でデザイナー、ブロガー、ラーメン屋をやっている場合、1番の欄に所得を記入します。(不動産などあれば2番など他の欄に記入してください。)

 

しかし、予定納税の減額申請を出すタイミングは、7月(第1期)または11月(第2期)のときだと思います。

その年の最終的な所得がいくらになるかまだ決まっていない段階ですので、現時点での所得から予測して記入してください!

7月に提出する場合は6月までの所得を2倍に、11月に提出する場合は10月までの所得を1.2倍すると良さげです。

 

11月に提出するとして10月までの成績が、

  • 売上(収入):300万円
  • 経費:50万円

だとします。

所得とは「売上(収入)− 経費」で計算できますので、300万 − 50万=250万円が10月までの所得金額です。(計算しなくても損益計算書に書いてます。)

 

これをもとに最終的な所得金額を計算すると、250万×1.2=300万円です。

今年の所得は最終的に300万円になりそうだとわかりました。1番の欄に「3,000,000 円」と記入します。

そして、「営業等」のほうにマルをしましょう。(「農業」でなく。)

最後に1〜7番を合計して8番に記入します。

 

B-2.所得から差し引かれる金額(左側下:11〜22番の欄)

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所得控除といって課税される所得額を減らすことのできる欄です。

 

例えば、

  • 年金や国民健康保険の支払い:1万円
  • ふるさと納税:1万円

だったとします。(仮にです。)

すると、13番「社会保険料控除」と16番「寄附金控除」が受けられます。

 

21番「基礎控除」は誰でも38万円です。

最後に22番で合計します。

 

B-3.所得金額に対する課税額(右側上:23〜29番の欄)

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23番「課税される所得金額」は、

8番「所得の合計」− 22番「所得控除の合計」

にて計算します。

 

上述してきた例ですと、300万 − 40万=260万円が23番です。

次に23番の金額に課税される税額はいくらか調べます。

平成30年ですと、

260万円にかかる税率は10%で、控除額が97,500円だそうです。(その年の税額表を確認しましょう!)

つまり、260万 × 0.1 − 97,500=162,500円となりました。

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ということで、26番「上の23番に対する税額」に162,500円と記入します。

そして、29番に26〜28番の合計金額を記入します。

 

B-4.申告納税見積額(右側下:30〜39番の欄)

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以下のように計算して記入しましょう。

  • 34番「差引所得額」=29番 − 30番 − 31番 − 32番 − 33番
  • 37番「再差引所得額」=34番 − 35番 − 36番
  • 38番=37番 × 0.021
  • 39番「申告納税見積額」=37番 + 38番

※34番と37番は赤字収支の場合「0」と記入します。

 

39番は今年の最終的な所得税額なのですが、15万円未満のときは「0」と書きます。

理由は今年の所得税納税額が15万円未満の人は「予定納税する必要がない」ので、ここが「0」の人は予定納税が免除されます!(予定納税しなくていいよのゼロなのです。)

 

今回の例では39番の欄が「165,900円」と15万円以上になってしまいました。

すなわち予定納税は免除となりませんでした。

ですが、減額はしてくれますので次の計算に行きましょう。

 

B-5.予定納税額の決定(右側最後:40〜41番の欄)

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最後にあなたがいくら予定納税すればいいのかを計算しましょう。

・7月提出の場合
40番「第1期分」=39番 ÷ 3
41番「第2期分」=40番と一緒

・11月提出の場合
40番「第1期分」=税務署から通知された第1期分の税額 or 7月減額申請で承認された税額
41番「第2期分」={39番 − 40番}÷2

 

39番が「165,900円」で、11月に初めて減額申請するという例ですと、

  • 40番=税務署から通知された金額を書く(仮に10万円とします。)
  • 41番={165,900円 − 10万円}÷ 2=32,950円

ということで、41番の欄は百円未満を切り捨てて「32,900円」ということになりました。

 

予定納税は第1期と第2期の金額が同じになるため、今回の例では第1期と同じ「10万円」を第2期にも支払う必要がありました。

しかし、なんということでしょう!

第2期は「32,900円」まで減額されるという計算結果が出たのです。申請が受理されればですが。

あとは他の部分を埋めます!

 

B-6.予定納税減額申請の金額表

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  • 通知を受けた金額:7月に税務署から届く予定納税通知書を参考に書きます
  • 申請金額:既に算出した計算書の39番、40番、41番の数字を上から順に書きます。

※ちなみに「予定納税基準額」とは、前年あなたが納めた所得税のことです。その金額を基準に予定納税額を決定していますよという意味です。


B-7.減額申請の理由と添付書類

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  1. 減額申請の理由にマルをつけます
  2. 減額申請の具体的理由を書きます
  3. 添付書類は「損益計算書」1枚でOKです

 

減額申請の具体的理由につきまして、僕はこう書きました!

昨年収益を挙げていたWebサイトの業績が不振のため、予定納税第2期分の免除をよろしくお願いいたします。

免除をお願いしちゃいました!!

他には、「廃業したため」「○○震災に遭ったため」などです。

 

(3)減額申請書と添付書類を送付する

封筒を書いて、切手を貼って送ります。これで終わり!

本当にお疲れ様でした!

 

(4)結果の通知を待つ

  • 承認
  • 一部承認
  • 却下

後日、合否の結果が書かれた書面が届きます・・・。

 

まとめ:遠慮せず出そう!

廃業や災害であれば迷わず出すべきですが、昨年よりも業績が悪いという理由はちょっと恥ずかしいですよね。

でも、前年調子良くて今年調子悪いというのは誰でもあるのではないでしょうか。

なので、予定納税するの厳しいなあと思ったらちゃんと出しましょう。

 

ちなみに自分が最終的に支払う所得税が減税されるわけではありませんよ!(あくまでも予定納税で前払いさせられる金額を抑えられるというだけ。)

予定納税で払い過ぎた分は確定申告後に「還付加算金」として返還してくれます。

利子も付けてくれますので、問題ない方は潔く予定納税すればOKでしょう。

【参考記事】予定納税で所得税を納め過ぎたら還付金を受け取れます!

さんだーでしたっ